岡山理科大学は、モンゴルの研究機関と共同でゴビ砂漠の調査を行い、大型の植物食恐竜の足跡化石を新たに発見しました。
写真(7)。ゴビ砂漠での調査風景と発見された化石[岡山理科大学・モンゴル共同研究チーム提供]。
岡山理科大学・モンゴル共同研究チーム提供
岡山理科大学は、モンゴルの研究機関と共同で行っている恐竜研究を3年ぶりに再開した。
2022年6月1日から15日までゴビ砂漠で調査を行った恐竜博物館の石垣忍館長らが記者会見し、成果を報告しました。
(岡山理科大学恐竜博物館の石垣忍館長)。
この足跡が歩行跡として見つかったことは非常に重要で、様々な姿勢などを復元することが可能になります。
ゴビ砂漠の中央部、約8000万年前の白亜紀後期の地層から、大型の植物食恐竜「獣脚類」の歩行を示す足跡の化石が6点発見された。
足跡は前足と後足が交互にあり、後足には特徴的な大きな爪の跡が確認された。前足跡のある足跡化石が発見されたのは、モンゴルでは初めてです。
この足跡は、首と尾が長い「恐竜界」の一種であるティタノサウルスのものと推定され、この個体の体長は最小5メートル、最大25メートルと考えられている。
(岡山理科大学恐竜博物館館長 石垣忍)。
白亜紀後期は獣脚類が徐々に減少していく時期ですが、それでも地球上にはティタノサウルスが生存していた場所がいくつもあるのです。この不朽の獣脚類の状態を非常によく知る手がかりを見つけたと思います。
また、今回の研究で1,000個以上の足跡の化石が発見されました。今回の探検で他にも1000個以上の足跡化石が発見されれば、獣脚類の姿勢や運動、行動などを理解する上で重要な手がかりとなるでしょう。