在日中国人インフルエンサーが国葬を報道。
中国国内では、国葬に関するメディア報道はあまりなかった。しかし、日本在住の中国人や海外の中国人、特にSNSで数百万人のフォロワーを持つインフルエンサー(中国では「大V」と呼ばれる)が、SNSを通じて9月27日の葬儀や日本社会に関する情報を中国語で発信し、中国人の関心を集めたのである。
東京に住む中国人の知人は、中国のWeChatを通じて、朝早く地下鉄に乗って献花台のある九段坂公園まで行ったと教えてくれた。そして、献灯台までの道のりを写真でアップロードしてくれたのです。こんなに長い列は見たことがない。列の最後尾が見えないくらいで、3〜4kmはあったんじゃないでしょうか。日本のメディアは連日、国葬反対の声が多いことを報じていたので、献花する人はそんなに多くないだろうと思っていた。安倍さんを偲んで応援している日本国民がたくさんいることは知っていました」と続けた。
日本在住の著名な中国人ジャーナリストも、今回の国葬についてコメントした。
中国の国営テレビ局CCTV(中央電視台)の元編集委員で、現在はYouTubeを通じて中国に情報を発信している日本人ジャーナリストの王志燕氏は、9月27日の国葬を取材し、YouTubeに2本の解説ビデオをアップロードした。1本目は「安倍元首相の国葬」、2本目は「日本国民はなぜ安倍首相の国葬に反対するのか」である。
日本では、中国では情報が規制されていると思われているが、実際には、若者を中心に多くの中国人がVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して、YouTubeやTwitterにアクセスしている。そのため、彼らは中国国内のニュースに限らず、世界のニュースやさまざまな言論にアクセスすることができる。
王建は著名なジャーナリストであり、中国の数々の大事件を調査し、鋭く論評してきた絶大な影響力を持つカリスマである。彼がYouTubeのチャンネルを開設すると、登録者数は瞬く間に数十万人にのぼった。そのほとんどが中国本土の人々である。